
ダイハツハイゼット テント虫は、軽キャンパーの中でも根強い人気を誇るモデルです。特にソロキャンプや夫婦2人旅にぴったりなコンパクトさと、ハイゼットの信頼性を兼ね備えており、中古市場でも高評価を得ています。
この記事では、ダイハツハイゼット テント虫の特徴や、購入時のチェックポイント、実際のユーザー評価などを詳しく解説します。購入を検討している方はもちろん、すでに所有している方にも役立つ内容となっています。
ダイハツハイゼット テント虫の基本スペックと特徴
軽キャンパーとしてのベース性能
ダイハツ ハイゼットカーゴがベース
テント虫のベース車両は、ダイハツの軽商用バン「ハイゼットカーゴ」です。660ccのKFエンジンを搭載し、耐久性に優れ、日常使いにも適しています。駆動方式は2WD(FR)と4WDの選択が可能で、街乗りからアウトドアまで幅広く対応。軽自動車ならではの小回りの良さも魅力です。
維持費が安く、扱いやすい
軽自動車登録なので、自動車税や車検費用が安く、駐車スペースも選びません。全長約339cm、全幅147cmと、都心部の狭い道路や駐車場でもスムーズに扱えます。キャンピングカー初心者や女性ドライバーからの支持も厚いポイントです。
ポップアップルーフで快適な室内空間
ルーフを跳ね上げて広々空間に変身
テント虫最大の魅力は「ポップアップルーフ」機能。手動でルーフを跳ね上げると、室内高が約180cm以上になり、大人でも立ち上がって動けるスペースに早変わり。圧迫感のない車内で、着替えや調理、読書なども快適に行えます。
就寝人数は最大3名まで対応可能
ルーフ上部はベッドスペースとして使用でき、大人2名が余裕で就寝可能。下段を利用すれば、子ども1名を加えた3人まで対応可能な設計です。夫婦+子ども、あるいはペットと一緒に旅するユーザーにも人気があります。
充実したキャンピング装備と使い勝手
コンパクトでも必要十分な装備
テント虫には、折りたたみ式のテーブル、小型シンク、収納スペースなどが装備され、車中泊に必要な最低限の設備がコンパクトにまとまっています。外部電源ソケットやUSBポートなどの利便性も高く、カスタムも可能です。
季節を問わず快適な断熱・オプション対応
断熱材がしっかり施工されているため、外気温の影響を受けにくく、快適な車内環境が保たれます。また、オプションでFFヒーターやポータブル電源、ソーラーパネルの搭載もでき、冬場や電源のない環境でも安心です。
このように、ダイハツハイゼット テテント虫は、小さなボディに快適性と利便性を凝縮した軽キャンパー。初心者からベテランまで、多くのユーザーに選ばれている理由がこの基本性能と装備に詰まっています。
ダイハツハイゼット テント虫の燃費性能と維持費
実燃費の目安と走行コスト
ハイゼット テント虫は、実燃費で約13〜16km/L前後。軽キャンパーとしては良好な部類で、ガソリン代の面でも日常的な使用が現実的です。市街地よりも高速走行で燃費が伸びる傾向があります。
維持費の内訳と年間コスト
軽自動車登録のため、自動車税は年額10,800円とリーズナブル。車検費用や自賠責保険、オイル交換などの定期メンテナンスを含めても、年間10〜15万円程度で維持できます。
車中泊向け設備のランニングコスト
FFヒーターの燃料費や、ポータブル電源の充電にかかる電気代も少額で済みます。ソーラーパネル装備車であれば、電源を外部から補う必要がないため、さらにコストを抑えることが可能です。
ダイハツハイゼット テント虫の実際の使用レビューと満足度
ユーザーの声①:夫婦で全国車中泊旅(60代・夫婦2人旅)
定年退職後、念願だった日本一周を実現したご夫婦は、テント虫を2年かけて活用。「コンパクトでありながら機能性が高く、ポップアップルーフのおかげで長旅でも疲れにくかった」と語ります。高速道路でも軽自動車とは思えない安定感があり、山道や道の駅への出入りもスムーズだったとのこと。特に感動したのは、夏の北海道ではルーフを開けて自然の風を感じながら涼しく就寝できたこと、冬の九州ではFFヒーターと断熱仕様で寒さを感じず快適だったことだそうです。夫婦2人にとって「大きすぎず、小さすぎず」、まさに理想の旅の相棒だったと話しています。
ユーザーの声②:女性ソロキャンパーの視点(30代・女性)
一人旅が趣味の30代女性は、他の軽キャンパーとも比較した上で「運転しやすさと安心感」でテント虫を選んだとのこと。「軽バンベースなので、街乗りにも違和感がなく、見た目もかわいらしくて周囲の人にもよく声をかけられる」と話しています。特に重宝しているのが、ポップアップルーフを上げることで、日中は椅子に座ったまま仕事や読書ができる点。「軽キャン=狭い、というイメージが一気に変わった」と語る彼女にとって、テント虫は「自分だけの秘密基地」のような存在になっているそうです。車中泊はもちろん、近場の公園で“移動カフェ”のように活用することもあるとのこと。
ユーザーの声③:子育て世代の週末旅行(40代・家族3人)
「小さな子どもにとっては、この車は“動くおうち”です」と語るのは、小学生の子どもを持つご夫婦。週末や連休を使って、近場のキャンプ場やRVパークへテント虫で出かけるのが家族の習慣となっています。子どもはポップアップ部分の上段を“秘密基地”のように使い、大人は下段で就寝。「狭いどころか、家族の距離が近くなった」とのこと。内装には折りたたみテーブルや収納棚が工夫されており、ママの目線から見ても「片付けやすく、整理整頓がしやすい」のがポイント。ガソリン代や宿泊費が抑えられるため、旅行のハードルもぐっと下がり、「行きたいときに気軽に行ける自由さ」に大きな満足を感じているそうです。
ダイハツハイゼット テント虫と他モデルの比較
他の軽キャンパーとの違い
テント虫は、同時期の「インディ727」や「ちょいCam」と比較しても、断熱性・居住空間・ルーフ高さの面で優れています。特にルーフポップアップ機構がある点は、大きな差別化要因です。
普通車キャンピングカーとの比較
普通車ベースのバンコンやキャブコンに比べ、テント虫は取り回しやすさと維持費の安さが大きな魅力。収納力や走行性能では及びませんが、「必要最低限を満たす」合理的な選択肢として支持されています。
中古購入でのおすすめ年式と理由
故障のリスクが少ない上に、内装やシートの劣化もまだ軽微。10万km未満の車両を選べば、あと10年は現役で使えるポテンシャルを秘めています。
H29 ダイハツハイゼット テント虫 諸元表
項目 | スペック |
---|---|
車名 | ダイハツ ハイゼットカーゴ テント虫 |
年式 | 平成29年(2017年) |
型式 | EBD-S321V(2WD)/EBD-S331V(4WD) |
エンジン型式 | KF型(直列3気筒 DOHC 12バルブ) |
排気量 | 658cc |
燃料 | レギュラーガソリン |
駆動方式 | 2WD(FR)または4WD |
トランスミッション | 4速AT / 5速MT |
乗車定員 | 4名 |
就寝定員 | 大人2名+子供1名(ポップアップルーフ含む) |
全長×全幅×全高 | 3,395mm × 1,475mm × 約1,970mm(ポップアップクローズ時) |
室内高(ポップアップ展開時) | 約1,800mm以上 |
燃費(JC08モード) | 約16.0〜17.4km/L(駆動方式・AT/MTにより変動) |
装備 | シンク・テーブル・収納棚・外部電源・ポップアップルーフ ほか |
ベース車登録 | 軽自動車(4ナンバー) |
ダイハツハイゼットテント虫は買いか?価格・性能・実用性をプロが評価 まとめ
ダイハツハイゼット テント虫は、軽キャンピングカーの中でも実用性・経済性・快適性のバランスが非常に優れた1台です。中古市場でもまだ高い人気を誇り、装備や状態を見極めれば長く愛用できるモデルといえるでしょう。
車中泊や週末旅行をもっと自由に楽しみたい方、普通免許で運転できる扱いやすさを求める方には、まさに“ちょうどいい”相棒になります。