キャンピングカーFFヒーターのオーバーホールとは?




キャンピングカーのカスタムの達人こと、たけやんです。

快適なキャンピングカーライフに欠かせないFFヒーターですが、本来の性能を発揮させて長く使い続けるにはオーバーホールが必要です。

今回はFFヒーターのオーバーホールの目安や内容、費用についてお伝えします。

キャンピングカーのオーナーさんは熟読しましょう。

▶FFヒーターのキャブコン・アミティへの取付けを詳細に紹介




FFヒーターのオーバーホールの目安とは?

オーバーホールの目安は、一般的に約1000時間の使用または取り付け経過5年とされています。

時間的な目安以外に、体感できるサインとしては、着火時の音や黒煙があります。

原因は燃焼室内に溜まった「すす」によるものです。

すすか溜まった状態では、着火がうまく行われないため、破裂音のような音が出たり、不完全燃焼により白煙や黒煙が発生したりします。

ススや煙が出てくる様であれば業者に点検してもらいましょう。

そうなったら早めにオーバーホールを実施しましょう。

いざという時に使えないとならないためにも、オーバーホールは定期的に行うのがおすすめです。

オーバーホールの作業内容は?

作業内容としては、分解後に内部のすすの除去、電気配線、マフラー部、燃料パイプ、フィルターの点検、必要に応じてそれら部品の交換を行います。

部品の交換の注意点は、メタルガスケットは必ず新品を使いましょう。

メタルガスケットは、薄い金属を変形させて部品間の密着性を高める部品です。

きれいに見えても、すでに変形しているためガス漏れによる一酸化炭素中毒の危険があるので、再利用は絶対やめましょう。

そもそも、分解作業を必要とするとオーバーホールは、専門知識を持つ認定を受けたディーラーで行うことをお勧めします。

事故の原因、故障の原因となる為、必ずメンテナンス資格の持っている業者へお願いしましょう。

ネット上にはオーバーホールの方法が上がっていますが、あくまで自己責任です。

正規販売店以外での分解や整備は保証対象外となる場合もあるため、注意が必要です。

重症になる前にオーバーホールをする事で、余計な部品交換は減ります。

さらに日頃のメンテナンスも重要です。配管内に残った燃料が劣化する前に、燃焼させておく、つまり、月に一度程度は最大値でFFヒーターを稼働させましょう。

結果、長持ちにもつながります。

FFヒーターのオーバーホールは手間や費用がかかりますが、快適・安全のためにも必ず実施しましょう。

FFヒーターのオーバーホール、気になる価格は?実行する時期は?

オーバーホールの費用はメーカーで決められたオーバーホールキットを使用します。

部品代と工賃で6万円(税込み)はかかります。

オーバーホールはメーカーでは10年に一度でいいということですが、たけやんの経験からFFヒーターを快適な状態で長持ちさせるには運転時間にして3000時間、年数にして5~6年に1度はオーバーホールをしましょう。

FFヒーターの定期運転を行わずにいた場合、気温が30度以下の春や秋にFFヒーターが固まってしまい故障すると本体の交換となり工賃と含めて15万円くらい必要になります。

コントローラーや配線や設置場所が決まっているので新品を取付けるときよりも費用は安くはすみます。

ちなみに新品のFFヒーターを設置するときは部品と工賃と設置場所にはよりますが25万円くらいとなります。

オーバーホールの時期ですが、室内を温める必要のない冬以外の時期がベストです。




FFヒーターのオーバーホールのまとめ

FFヒーターとは、エンジンを止めていても車内を温めておけるヒーターの事です。キャンパーにとっては冬の間、必需品となるものですね!

室内を温める仕組みですが、燃料を燃やしそこへ風を送り込むことによって、その風が温まり車内を温める仕組みになっています。

その時に燃やしきれずに残った燃料がススとなって残り、排出口になどに溜まることによって故障の原因となります。

それを防ぐ為に定期的なオーバーホールが必要となってきます。

オーバーホールも大切ですが、使用していない時期でも月に一回は稼働させる事で故障の確率を減らすことが出来ます!

夏場、まったくヒーターを動かさないでいると中にある燃料が古くなります。

そのまま次のシーズンで使用してしまうと、古い燃料を燃やしてしまう事になり故障の原因となります。できれば、月に1回、10分程度稼働させるようにしましょう。

▶FFヒーターのキャブコン・アミティへの取付けを詳細に紹介